ワインの飲み方とマナー
フランス料理やイタリア料理などの洋食メニューに欠かせないのが、なんと言ってもワインなどの飲み物。料理に合わせてチョイスした白ワインや赤ワインの他、食前酒や食後酒などお料理と共に頂く機会も多いですね。
自分のお好みや料理に合わせて楽しめるワインですが、そんなワインの飲み方にもにもルールが存在します。
ここでは、ワインを頂く際に知っておきたいマナーをまとめてみました。
● ワインの飲み方とポイント
・ワインの選び方
【自分で選ぶ】
一般的なマナーとしては、オードブルから魚料理までが「白ワイン」、お肉料理からは「赤ワイン」が適しているとされています。しかし、ここではこの常識にとらわれる必要はなく、料理との相性や自分の好みに合わせて選んでももちろんOKです。
【ソムリエに選んでもらう】
好みのワインをチョイスするお手伝いをしてくれるのが「ソムリエ」です。
ワイン選びに迷った時、ソムリエがいるお店であれば遠慮なく聞いてみましょう。
その際は、酸味や渋さなど自分のワインの好みを伝え料理に合ったワインを選んでもらうと安心です。
ソムリエはワイン専門のプロですので、ワイン選びからグラスに注いでもらうまで全てお任せすると良いでしょう。
・テイスティング
ワインのボトルが運ばれて来たら、まず注文したワインの銘柄で間違いがないか、またはワインの質に問題が無いかなどを確認をします。これを「テイスティング」と言います。
一見難しそうな印象ですが、下記のようなテイスティングのポイントを押さえれば問題はありません。
ただし、あくまでもワインテイスティングは、注文したワインの質が劣化していないかを確認するためのものです。
行き過ぎたワインテイスティングは、あまり良い印象を与えませんので注意が必要です。あまり固執せずに、フランス料理においての「しきたり」のようなものだと理解して行うと良いでしょう。
また、ワインテイスティングは味の好みを図るものでもありません。自分達の口に合わないからといって取り替えるのはマナー違反ですので気をつけましょう。
【テイスティングのポイント】
チェック項目 | チェックポイント |
---|---|
ワインボトルのラベル |
・銘柄 注文したワインかどうかを確認します。 |
ワインの色 |
・透明度/彩度/色の強さなど ワイングラスの脚部分(ステム)を持って、白いテーブルクロスや照明を背景にかざしてチェックします。 |
ワインの香り |
・風味/かび臭さ/酢酸など ワインが注がれたらグラスを鼻に近づけて香りを一旦嗅ぎます。次にグラスを軽く回して、空気を含んだ後のワインの香りをもう一度確認します。 |
ワインの味 |
・甘み/酸味/苦味など ワインを軽く口に含み、ゆっくりと舌の上で転がして味覚を確認します。 |
・グラスの扱い方
グラスの扱い方やそのポイント、気をつけておきたいNG行為などをまとめています。こちらをご覧下さい。
>>グラス/カップ 使い方のマナー
● 一般的なお酒の流れ
ワインは一般的には以下のルールを元に順番で出されます。
1.白ワイン→赤ワイン
2.辛口→甘口
3.軽いもの→重いもの
4.熟成年数が短いワイン→熟成年数が長いワイン
5.一般的なワイン→高級ワイン
・食前酒
オーダーを取った後、料理が運ばれてくる前に数杯飲むお酒です。
原則として、最初のお料理「オードブル」が運ばれて来る前まで飲むものですが、オードブルを頂きながらでも飲む事ができます。シャンパンやシェリー、軽めのカクテルやリキュールなどが一般的です。
居酒屋などではスタートに通常ビールを飲みますが、フランス料理などでは食前酒としては飲みません。また、ウィスキーなどの強めのお酒も食前酒として飲むのは控えた方が良いでしょう。
・食中酒
【白ワイン】
オードブルから魚料理までの間に楽しむのが白ワインです。
【赤ワイン】
お肉料理からフロマージュ/フォルマッジョ(チーズ)までの間に頂きます。
・食後酒
甘口のワインやシェリー、アルコール度数の高いウイスキーやブランデー、リキュールなどを飲みます。