お辞儀のマナー
【挨拶の言葉にそえて】
お辞儀は、あいさつの言葉を交わす際や、感謝や謝罪、敬意などを態度で表現するために行う動作です。
ビジネスシーンのみならず日常生活でも様々な状況で幅広く使われ、コミュニケーションを図るにはとても大切な行為となります。
ここでは、お辞儀の種類とその状況に合わせた使い方、またその注意点などをまとめています。
正しいお辞儀の基本をふまえ、普段から誠意のこもった丁寧なお辞儀が出来るようにしておきたいものです。
● お辞儀の種類
お辞儀は、体の倒し方の角度によりその種類が3つに分かれており、それぞれの用途も違ってきます。
それぞれのお辞儀の意味や使い方をよく理解し、相手や状況などTPOに合わせお辞儀を使い分けたいものです。
・会釈-えしゃく- ・・・・軽いお辞儀(傾き約15度)
会釈とは、軽く体を前倒しにしたお辞儀の事です。
【会釈を行うシチュエーション】
・上司や来客の方とすれ違うとき
・敬礼-けいれい- ・・・・一般的なお辞儀(傾き約30度)
一般にお辞儀と呼ばれるものが、この敬礼にあたります。様々な状況で多く使われているお辞儀と言えるでしょう。
体を約30度程前に倒し、目線は1メートルほど先に落とすように意識しましょう。
【敬礼を行うシチュエーション】
・出社/退社時のあいさつ
・入室/退室時のあいさつ
・仕事の指示を受ける時/出す時
・来客の方の出迎え/見送り
・お茶だしの際のあいさつ
・得意先などへの訪問時
・最敬礼-さいけいれい- ・・・最も丁寧なお辞儀(傾き約45度)
最敬礼は、お辞儀の中でも最も丁寧なもの。体を約45度位に倒し、目線は自分の足元を見ます。
感謝や謝罪の気持ちを表したり、正式な場所での改まったあいさつなどに使われる事が多く、あまり頻繁には使いません。
【最敬礼を行うシチュエーション】
・感謝の気持ちを伝える時
・謝罪の気持ちを伝える時
・重要な用事を依頼する時
・冠婚葬祭など改まった行事などでのあいさつ
● お辞儀を行う際の注意点
1.歩いている途中でも一旦立ち止まる。
2.背筋をまっすぐに伸ばし、きれいな姿勢で立つ。
3.足先はきれいに揃える。
4.両手を前で揃えるなど、手の位置を定める。
5.相手と目線を合わせる。段差のある場合などでは相手と同じ高さに移動する。
6.挨拶の言葉を言い終わるタイミングで、腰から上半身を前に倒してお辞儀。
※この時、首だけ曲げないように注意。
7.
一呼吸間をおいて、ゆっくりと体を起こす。
8. 体を起こしたら、再度相手と目線を合わせる。