訪問先での挨拶のマナー
訪問先での正式な挨拶は、玄関で軽い挨拶を済ませた後に客間で行うのがマナー。
具体的な会話に入る前に、「ご無沙汰しております」「先日は大変お世話になりました」「初めまして」などその状況に合わせた言葉を添えて、丁寧な挨拶を交わしましょう。
● お辞儀のマナー
・立った姿勢のお辞儀(立礼)
<立ち方>
まず、背筋を伸ばしながらあごを引いて立ちます。目線は水平よりも少し下に、両手は自然に伸ばして指先をきちんと揃え、足のつま先もきちんと揃えます。
<軽い立礼>
軽い立礼を行う時は、身体を腰の位置から前方に倒し両手を少し前に寄せます。
挨拶の言葉を交わしたり、簡単な会話をする時などはこの立礼を行います。
<丁寧な立礼>
丁寧な立礼を行う時は、自分の両手が膝に届くまで体を前に深く傾けます。
特に目上の人への正式な挨拶は、ゆっくりと自分から先にお辞儀を始めましょう。体を起こす時はタイミングを見計らって、相手より先に体を起こすように心がけると良いでしょう。
>>参考:ビジネスシーンのお辞儀のマナー
・座った姿勢のお辞儀(座礼)
<座り方>
重心を足の付け根あたり置いて、背筋を伸ばして座ります。
両手は太ももの中心からやや内側に置きます。足の親指は自分の楽な姿勢に合わせ揃えるか重ねます。
<軽い座礼>
上体を少し前方に傾けます。両手は手首を曲げずに、膝の前方にもたせかけるようにおろし、指先は畳につけます。
<やや丁寧な座礼>
上記の「軽い座礼」の姿勢から、手首は膝につけた状態で両肘を開きながら上体を前方に傾けます。身体を元の状態に戻すときは、上体から先に戻して両手はその後で戻します。
<丁寧な座礼>
上記の「やや丁寧な座礼」の姿勢から、両指が額の下あたりになるまで上体を前方に曲げます。背中がまっすぐ伸びる事を意識して行うと美しい姿勢が保てます。