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丁重語/美化語


【丁重語/美化語について】

謙譲語の一部として分類され、話の聞き手が、話し手本人よりも目上である場合に使われる言葉「丁重語」と、相手に上品で丁寧な印象を与える「美化語」。
この項目では、それぞれの意味と使い方、またその例について解説しています。

 

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● 「丁重語(謙譲語II)」

話の聞き手が、話し手本人、または身内や所属よりも目上であることを表す言葉を指し、必ず丁寧語である「ます」を伴うことが特徴です。
話し手本人、または身内や所属の動作や状態を表します。
従来、謙譲語として扱われてきており謙譲語を兼ねていますが、謙譲語と違い動作の受け手が存在しているとは限りません。
また丁重語だけに使われるものに「おる(おります)」がありますが、丁寧語の「ます」だけを使うよりもより丁寧である印象を相手に与えるため、美化語に分類される場合もあります。

 

日常語 丁重語
今、自宅にいます
今、自宅におります
出張で大阪に行きました
出張で大阪に参りました
山田と言います
山田と申します

 

 

● 「美化語」

美化語とは、話し手本人が聞き手に上品で丁寧な印象を与えるために使う言葉です。
文法的に見て敬語ではありませんが、聞き手に対して配慮を示しているという点で敬語に準じるものとされたり、また丁寧語に分類する場合や、丁重語を美化語に入れる場合も。また、美化語の中には女房言葉に由来するものも多くあります。
美化語は下記の通り2つのグループに分けられます。

 

  日常語 美化語
名詞に
「お」「ご」
を付けるもの
菓子
食事
飲み物
お菓子
お酒
お食事
お茶
お飲み物
お店
語彙自体が
変化するもの
便所
めし
おなか
お手洗い
ごはん

 

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