年賀状のマナー
年賀状は、親しい人や日頃よりお世話になっている人へ、新年のお祝いの言葉や、相手の健康や多幸の願いを綴るもの。また、ご無沙汰をしている相手にこちらの安否を伝える役割もあります。
年賀状はその年の最初に読まれる挨拶状です。電子メールが日常的に利用されている昨今ですが、お正月には1人1人へ心を込めた年賀状を送りたいものです。
(参考:電話・FAX・電子メールのビジネスマナー)
● 年賀状の基本構成
年賀状には下記のポイントが含まれているのが一般的です。
1.新年を祝う言葉「賀詞」が入っている事
2.昨年お世話になった事を感謝する言葉が入っている事
3.相手の健康や多幸を願う言葉が入っている事
4.新年も引き続き、お付き合いや指導を願う言葉が入っている事
5.新しい年号が書かれている事
6.相手の名前と差出人名が書かれている事
● 年賀状のマナーとポイント
・年賀状を出すタイミング
正月の松飾りのある間を意味する「松の内」。本来、年賀状はこの松の内である、1月1日から1月7日の間に届くように出すのが基本です。
しかし、お正月気分のある三が日(1月3日)頃までに年賀状が届くと相手もうれしいもの。その為にも、だいたい12月25日に頃までに投函できるように心がけましょう。
1月7日以降に届きそうなのであれば、年賀状ではなくて「寒中見舞い」を出すと良いでしょう。
寒中見舞いは、だいたい1月8日~2月4日頃まで出すものです。それ以降から2月末までは「余寒見舞い」となります。
年賀状 |
1月1日~7日頃まで |
---|---|
寒中見舞い |
1月8日~2月4日頃まで |
余寒見舞い |
2月5日~2月末日頃まで |
・年賀状で避けたい表現
年賀状とは、そもそも新年のお祝を伝えるもの。書く言葉には十分注意を払いたいものです。相手が不快に感じるようなネガティブな言葉や話題は触れないように気をつけましょう。
また「忌み言葉」にも気をつけましょう。
>>参考:気をつけたい忌み(いみ)言葉
「去年」は「去る」を連想させますので使用は避け、「昨年」「旧年」などを使うようにします。
・気をつけたい写真付き年賀状
最近では、子供や家族、ペットなどの写真付き年賀状も多く見かけます。
このタイプの年賀状を出すのは、友人や親戚など親しい間柄のみにしておきましょう。
上司や目上の方、初めて出す方、あまりプライベートでお付き合いのない相手などは控えた方が無難です。
・印刷された年賀状の注意点
最近では、印刷された年賀状を送る機会も多いものです。年賀状を出す相手が多い場合は大変便利ですね。
しかし、印刷された文字だけの年賀状は、事務的な印象を与え相手に気持ちが伝わらないかもしれません。一言でも自分の言葉で手書きのメッセージを添えたいものです。
・年賀状では具体的な用件は避ける
年賀状は新年のお祝いを相手に伝えるものですので原則、具体的な用件は書きませんが、「結婚しました」「家族が増えました」など結婚や出産の報告などは添えても構いません。ただし、ビジネス向けの年賀状に個人的な内容は書かないようにしましょう。
・出していない人から年賀状が来た場合
→1月7日まで(松の内)に届く可能性があれば、すぐに年賀状を投函。
→1月7日まで(松の内)に届きそうにない場合は、年賀状でなく「寒中見舞い」を投函。
また、1月2日以降に年賀状を送る場合は「元旦」ではなく、「正月」か「一月」または、その日の日付を書きます。
・赤で「年賀」と記す
普通ハガキを年賀状として使用する場合は、切手部分の下の位置に赤色で「年賀」と書きましょう。特に区別がないものは、普通郵便と見なされますので注意が必要です。
● 年賀状の文例
ここでは、年賀状で良く使われる賀詞と挨拶の文例を紹介しています。年賀状を出す際は参考にしてみてください。
>>年賀状の文例へ
年賀状は早めの準備がお得
年賀状を用意するなら早めの準備がお得です。50枚くらい印刷するのであれば、自分で印刷するよりもオンデマンド印刷を利用したほうが安くなることも多いはずです。上手に活用してください。