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喪中はがきのマナー


親族に不幸があったその年は、「喪中」という意味で翌年の年賀状は出しません。このような場合は、その代わりとなるハガキを送るのが一般的で、これを「喪中はがき(または、喪中欠礼)」と呼んでいます。
これは、親近者の誰がいつ亡くなったという報告と、新年の挨拶を辞退する事を伝えるための挨拶状の役目を果たします。封書ではなく、ハガキを用いるのが一般的です。

 

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● 喪中はがきの基本構成

喪中はがきには下記のポイントが含まれているのが一般的です。

1.喪中である事を知らせる報告が入っている事
2.無くなった人物の名前と続柄が入っている事
3.亡くなった年月日が入っている事
4.亡くなった時の年齢が書かれている事
5.年始状に代わる挨拶が入っている事・・・
 :日頃お世話になっているお礼
 :新年のお付き合いを願う言葉
 :相手の安否や繁栄を祈る言葉 など
6.年号と月(「平成○年十二月」など)が書かれている事
7.相手の名前と差出人名が書かれている事

 

 

● 喪中はがきのマナーとポイント

・喪中はがきを出すタイミング

喪中はがきは、11月中旬~12月初旬までに出すのが基本です。
一般的に、年賀状の準備にとりかかる時期よりも少し前の時期に出すと、先方への行き違いを防ぐ事が出来ます。
ただし、年末に不幸があり喪中はがきを出すのが間に合わなかった場合に年賀状が届いた場合は、年が明けた「松の内(1月1日~7日頃まで)」の頃に「寒中見舞い」として挨拶状を出すと良いでしょう。

 

・年賀ハガキは使用しない

喪中はがきは、弔事専用のハガキを使いましょう。ハガキは郵便局で購入できる郵便ハガキでも市販のハガキでも構いません。
ただし、年賀ハガキは使用しないように注意しましょう。

 

・使用するハガキの注意点

喪中はがきは派手過ぎないシンプルなデザインが基本ですが、白黒に統一する必要は特にありません。最近では、挿絵などが入ったものや様々な色が使われている市販の喪中はがきも出ている程です。
自分で作成する時は、写真やイラスト、色使いなどはあまり派手すぎない様に気をつけます。また、故人の顔写真は使うのは避けたほうが良いでしょう。

 

・喪中はがきでの言葉の注意点

喪中はがきでは、「賀」などの一般的におめでたい事を表現する言葉の使用は避けるのがマナーです。例えば「年賀状」ではなく、「年始状」などとします。
また、改まった相手への喪中はがきでは、「。」「、」など句読点は使わないようにしましょう。

 

・喪中の対象となる人物

喪中にあたる親近者とは、自分からみて一等親(父母、子、配偶者)と、同居している二等親(祖父母、兄弟姉妹、孫)となりますが、各家庭によりこの位置づけは変わってきます。しかしこれ以外でも、新年を祝う事がふさわしくないと判断した場合は喪中はがきを出しても構いません。
喪中はがきは、年賀状のやりとりをこれまで続けている相手に出します。また、一般的に身内には出しません。

 

・日付の書き方に注意

喪中はがきの日付は、書いた日にちや投函日に関係なく、日付は全て十二月にするのが原則です。

 

 

● 喪中はがきの文例

ここでは、喪中はがきで良く使われる文例を紹介しています。喪中はがきを出す際は参考にしてみてください。

 

一般的な
喪中はがき
・喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます
○○(故人の名前と続柄)が、去る○月○日に○歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明くる年も変わらぬご交誼の程お願い申し上げます
平成○○年 十二月

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・喪中につき年末年始のご挨拶を控えさせていただきます
本年○月 ○○(故人の名前と続柄)が享年○歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに
皆様には良いお年をお迎え下さいますよう心よりお祈り申し上げます
平成○○年 十二月

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・亡父の喪に服しておりますので
新年のご挨拶を失礼させて頂きます
○○(故人の名前と続柄) 去る○月○日○歳にて永眠
厳寒の折、一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
平成○○年 十二月
寒中見舞いの
喪中欠礼
・寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始のご挨拶を頂き、誠にありがとうございました。
厳しい寒さ続きの毎日ではございますが、皆様ご健勝でお過ごしとのご様子、なによりとお慶び申し上げます。
昨年○月 ○○(続柄・故人の名前)の喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、年を越してしまいました非礼を深謝いたします。
厳寒の折、風邪などお召しになられませんようご自愛ください。

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・寒中お伺い申し上げます。
新年早々、お年賀ありがたく頂戴しました。
昨年○月 ○○(続柄・故人の名前)が他界し、喪中のため年頭のご挨拶を差し控え失礼いたしました。
ご通知が遅れましたこと失礼いたしました。本年もご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

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