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フルコース料理のマナーと食べ方


レストランで出されるメニュー。少しフォーマルなレストランなどでは、食べた事の無いメニューや、英語やフランス語、イタリア語などその国の言葉で書かれている場合も。そんな時は何を選んで良いのか迷ってしまいます。
そういった場合は、フルコース料理にすると良いでしょう。コース料理のメニューは、フルコースの構成に基づいてバランス良く作られていますので初心者でも心配ありません。
ここでは、フルコース料理の基本的な構成や食べ方のポイントについてまとめています。

 

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● フルコース料理の構成

・フランス料理

フランス料理の一般的なフルコース例を紹介します。
1.オードブル
オードブルとは「前菜」のことで、フランス料理のフルコースで一番最初に出されます。
オードブルの料理は食欲をそそる役割があるため、軽めであるのが一般的です。
2.スープ
オードブルの次に出されるのがスープです。ポタージュやコンソメが一般的。
3.パン
通常スープと一緒に出されます。
4.ポワソン
ポワソンとは魚を使った料理の事です。最初のメインディッシュとなります。
5.ソルベ/グラニテ
ソルベ、またはグラニテとは、ポワソンの口直し用として出される「シャーベット」の事。
6.ヴィアンドゥ
ヴィアンドゥとは、お肉を使った料理。魚料理の後に出されるもうひとつのメインディッシュです。
7.レギューム
レギュームとはサラダの事です。肉料理と一緒に、またはその後に出されます。
8.フロマージュ
フロマージュとはチーズを意味します。
9.デザート/フルーツ
フロマージュの後には、ケーキなどのデザートやフルーツが出されます。
10.コーヒー/紅茶&プチフール
フルコース料理の最後は、コーヒーまたは紅茶、そして小さい焼き菓子が出されます。

※カジュアルなフランス料理レストランなどでのコース料理は、上記を基本に略される事もあります。その際は、
・オードブル
・スープ/サラダ
・魚料理や肉料理などのメインディッシュ
・デザート/コーヒー
などが一般的ですが、オードブルがない場合や、オードブルかスープをチョイスする場合、サラダがメインディッシュについて来る場合など、コースの略し方はレストランにより様々です。

 

・イタリア料理

イタリア料理の一般的なフルコース例を紹介します。

1.アンティパスト
「前菜」を意味します。フランス料理の「オードブル」にあたるのがこれです。主にカルパチョやマリネ、サラダ、フルーツなど軽いものが出されます。
2.プリモ・ピアット
イタリア語で「1品目の料理」という意味です。主にスパゲッティなどのパスタ料理が一般的ですが、その代わりにリゾットやスープなどが出される場合もあります。
3.セコンド・ピアット
「2品目の料理」という意味で、フランス料理の「メインディッシュ」にあたるのが、このセコンド・ピアットです。魚料理や肉料理のソテーや煮込み料理などから1品チョイスします。
4.コントルノ
イタリア料理で「付け合わせ」の事です。主にサラダが中心です。
5.フォルマッジョ
フォルマッジョとはチーズの事で、「セコンドピアット」と「ドルチェ(デザート)」の間に出されます。デザートを頂く前の消化剤のような意味合いがあるようです。
6.ドルチェ
デザートの事です。おなじみの「ティラミス」「ジェラード」「パンナコッタ」などが出されます。
7.コーヒー
一般的にエスプレッソが出されます。

 

 

● フルコース料理の食べ方とポイント

・サラダの食べ方

レタスなどの厚みがなく、またそのまま食べるには大きすぎる葉物野菜類は、ナイフを使って折りたたんだり、食べやすい大きさにカットして食べるとスマートです。

 

・スープの飲み方

スープはスプーンを手前から奥へと動かしてすくい、スプーンを口に入れて頂くようにしましょう。スプーンをスープ皿にカチャカチャとあてたり、スープをすすって音をたてる事がないように気をつけます。
持ち手の付いたカップの場合は、そのまま口に運んでも大丈夫です。
スープが残り少なくなりスプーンですくえない程の量になったら、スープ皿の手前を持ち上げて傾け奥の方にまとめてすくうと良いでしょう。
また、スープを頂いている途中にパンなどを食べる場合は、スープ皿の中にスプーンを置いたままにします。受け皿にスプーンを置くと食べ終わった事を意味し、お皿を下げられてしまうかもしれません。

 

・パンの食べ方

パンを食べる時は、ひと口サイズにちぎって食べます。
バターを塗って食べるときは、ちぎったパンに少しずつ乗せましょう。パンを食べ始めるタイミングは、スープを飲み終わった後が一般的でしょう。
食事中は、食事と平行して基本的にはいつ食べてもOKです。

 

・魚料理の食べ方

骨付きの魚料理を食べる場合の基本は「魚を絶対に裏返さない」事です。
フォークで押さえながら上の身を食べ、次にナイフとフォークで上手に骨をはずして、皿の奥側の空いた部分に置き、最後に下の身を頂くようにします。

 

・肉料理の食べ方

手間がかかるからと、最初に全てのお肉を切ってしまわないように!
左側の端から食べやすい大きさにその都度切り分けて頂きます。お肉が冷めてしまったり肉汁が流れ出てしまうのを避けるためですが、先に全て切ってしまうのは見た目にもあまりスマートではありません。
骨付き肉の場合は、まずフォークでしっかりと抑えて骨に沿ってナイフを入れ、左側から食べやすい大きさに切り分けて食べます。肉が離れにくい場合は、フォークの代わりに左手で抑えても大丈夫です。
ソースを付けて食べる場合は、食べるごとに皿の手前に取ってその都度付けながらいただきます。

 

・ライスの食べ方

フォークの外側(背)にライスを乗せて食べる人を良く見かけますが実はこれはNG。
ライスを食べる時は、左手に持ったフォークの内側(腹)にナイフを使ってライスを乗せて食べます。
または右手にフォークを持っている場合は、そのまますくって食べてもOKです。

 

・デザートの食べ方

「ミルフィーユ」や高さのあるケーキなど、倒れやすいデザートは一旦横に倒してもOKです。
横にした後、端の方から食べやすい大きさにカットして食べると食べやすいでしょう。

 

 

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