ナイフ/フォーク/スプーンの使い方とマナー
ナイフやフォーク、スプーンなどの金属用具「カトラリー」は洋食では欠かせないアイテム。特にフォーマルなレストランや結婚披露宴などのパーティーでは、テーブル上に多くの種類のカラトリーが並んでいます。しかし使い方を誤ると、せっかくの美味しいお料理や楽しい雰囲気が台無しになってしまうかも・・・。
ここでは、カトラリーの使い方のマナーをまとめてみました。
ずらりと並んだカトラリーを見ておじけづいてしまうかもしれませんが、基本のルールさえ押さえればそんなに緊張する事はありません。
料理に合った正しいナイフやフォーク、スプーンの使い方を覚えて、スマートに使いこなせるようにしたいものです。
● ナイフ/フォーク/スプーンの使い方とポイント
・ナイフ/フォーク/スプーンの持ち方
ナイフとフォークは、人差し指を添えながら軽く持ちます。魚用ナイフの場合は、力を入れなくていいので人差し指で押さえる必要はありません。鉛筆を持つ要領で良いでしょう。スプーンも同様に右手で柄の部分を軽く持ちます。
・ナイフ/フォーク/スプーンを使う順番
洋食レストランやパーティー会場などでは、お皿を中央にして、右側にはナイフやスプーン類が、左側にはフォークがあらかじめセッティングされているはずです。
どれから使い始めて迷ってしまいそうですが、外側から使っていけば問題ありません。1皿食べ終わるごとに使ったカトラリー類をお皿の上に乗せましょう。サービス係が引いてくれます。
使用するカトラリーが1組のみの場合は、ナイフレストが用意されているはずですので、1皿終わったらフォークは上向きに、ナイフは刃を左側に向けて置きます。
もし、カトラリーを使う順番の間違いに気が付いても、そのまま食事を続けて構いません。数が足りなければサービス係が補充してくれるはずです。
・ナイフ/フォーク/スプーンを、もし落としてしまったら・・・
もしもカラトリー類を誤って落としてしまった場合、自分でごそごそと拾うのはあまりスマートとはいえません。そんな時は、自分では拾わずサービス係の人から新しいものを持ってきてもらいましょう。
サービス係の人を大きな声を出して呼ぶのがそぐわない場所では、右手をさりげなく挙げてアイコンタクトをとるなどして呼ぶとスマートです。カトラリーを拾ってもらったら、お礼の言葉を忘れずに。
・ナイフ/フォーク/スプーンの置き方
食事が全て済んだら、カラトリーはサービス係が下げやすい位置に置きましょう。
フォークは背を下にしてお皿に置くと安定し、食器類が引きやすくなるはずです。
スプーンはスープの時はお皿の向こう側に、パスタなどの料理を食べた時は手前に置きます。
また、フォークとナイフの置き方によって食事中や食事終了を示す事ができます。
【中座する時・・・】
食事中に席を立ちたい時や少し手を休めたい時、パンやサラダなどを食べる時。
そんな時、フォークとナイフをハの字にしてお皿の上に置きましょう。これは「まだ食事中ですよ」というサインです。フォークは背を上に、ナイフは刃は内側に向けます。
こうしておけば、食事の途中で料理を下げられる事はないので安心です。
【食事が済んだ時・・・】
料理を食べ終わったら、ナイフとフォークを平行に揃えてお皿の右側に置きましょう。
これは、食事が終わった事を表しています。
フォークは背を下に、ナイフは刃を内側にしておきましょう。
時計の4時の方角(右斜め下)に置くのがフランス流、6時の方角(縦)に置くのがイギリス流と言われていますがどちらでも構いません(一般的にはフランス流がよりポピュラーです)。
● これだけは注意したい!カトラリーの使い方NG
・ナイフやフォークをお皿にぶつけてカチャカチャ音を立てながら食べる
・ナイフやフォーク振り回したり、相手や物を指差す
・ナイフをフォークがわりにして料理を突き刺して食べる
・ナイフやフォークで、「ねぶり箸」のようにソースやドレッシングをなめる