中華料理の構成
中華料理店などで出されるフルコース。
調理法や食材を考慮してバランス良く構成されているため、初心者や注文に迷ったときなどにはピッタリです。
一般的な中華料理のフルコースは、
「前菜」→「湯(たん)」→「主菜」→「主食」→「点心」の流れが基本となります。
● 基本的な中華料理のフルコース
1.前菜
メイン料理の前に出される盛り合わせ料理で、洋食料理での「オードブル」にあたります。冷たい料理と温かい料理とがありますが、同時に盛り合されてある場合は、冷製のものから食べるのがマナー。
料理例)「くらげ」「棒々鶏(ばんばんじい)」など
2.湯(たん)
中華料理のスープの事です。
卵スープなどの軽めのものは主食の前に出されますが、フカひれやツバメの巣などの高級食材を使ったスープは前菜の次に出されるのが一般的です。
料理例)「卵スープ」「フカひれ」「ツバメの巣」など
3.主菜
中華料理のメインディッシュの事です。
肉や魚介類、野菜などを食材とした料理が5品ほど出されるのが一般的です。
調理法にバリエーションをもたさせ、重ならないように工夫されています。
数品出されたら、味付けの薄いものから食べると良いでしょう。
料理例)「えびちり」「酢豚」「餃子」など
4.主食
中華料理の主食には、炒飯などのご飯類や麺類が出されます。
調理例)「炒飯(チャーハン)」「焼きそば」など
5.点心
点心とは中華料理でのデザートの事です。しかし、いわゆる甘いものやフルーツだけでなく軽めに調理されたメニューなども含みます。
調理例)「杏仁豆腐」「ライチ」「春巻」「シューマイ」など
● 中華料理の調理法
一般的な中華料理の調理法をまとめてみました。
漢字に意味が含まれていますので、メニュー選びの参考にしてみて下さい。
炒める |
炒(チャオ) |
強火で短時間で炒める事。中華料理の基本調理法のひとつ。油の量は少なめ。 |
---|---|---|
爆(バオ) |
「炒」よりもさらに強火でさっと炒める調理法。 | |
揚げる |
炸(ジャ) |
大量の油で揚げる調理法。均一に揚げるため、材料は大きさや形を揃えるのが一般的。 |
焼く |
煎(ジェン) |
両面をよく焼く調理法。少量の油で焼き目をつけること。 |
煮る |
煮(ジュ) |
スープで煮込む事。 |
燒(シャオ) |
炒め物を弱火で煮込む調理法。中華料理の基本調理法のひとつ。 | |
蒸す |
蒸(ジョン) |
蒸す、ふかす。 |
あんかけ |
溜(リョウ) |
あんかけにする。 |
混ぜる |
拌(バン) |
かき混ぜる、和える。 |
茹でる |
灼(ジュオ) |
茹でる。 |
切る |
塊(クァイ) |
ぶつ切りにする。 |
片(ピェン) |
薄切りにする。 | |
絲(スー) |
細切りにする。 | |
丁(ディン) |
さいの目切りにする。 | |
末(モー) |
みじん切りにする。 |