中国茶の種類
料理と共に、または食後にかかせないのが中国茶です。
油をふんだんに使った料理の多い中華料理。中国茶は、その油を洗い流す効果があるともいわれています。
中国茶は、茶葉の発酵度合いにより以下の6種類に大きく分類され、これに花茶が加わります。
● 中国茶の種類とそれぞれの特徴
・緑茶
中国で古くから親しまれているお茶で、日本の緑茶に似ています。茶葉を摘み取った後、酸化を押さえるために一度加熱する「不発酵茶」という製法で作られます。
ビタミンCも豊富に含み香りも豊か。気分をすっきり爽快にさせる効果も。
「碧螺春茶」「黄山毛峰茶」などが主な中国緑茶です。
・白茶
摘まれた茶葉を揉捻を施さず放置して乾燥させる「微発酵茶」。主に中国の福建省で生産されている中国茶で、生産量が少ない高級茶として知られています。ソフトでまろやかな甘味が特徴。主な白茶は「白毫銀針茶」「白牡丹茶」など。
・黄茶
「後発酵」という独特の製法で作られるお茶。白茶と同様に生産量が少なく希少価値が高い高級茶。かつては皇帝への献上品だったとされています。
香り高いさわやかな味が特徴。「君山銀針茶」「雀山黄芽茶」などが代表的な黄茶です。
・青茶
「半発酵」という人為的に半発酵させる製法で、香りが高くなるように作られた暗緑色のお茶。日本でも良く知られる「ウーロン茶」「鉄観音茶」はこの青茶に入ります。
ほのかな甘みとさわやかな味わいが特徴で、こってりした料理に合う中国茶です。
・紅茶
最も強く発酵させた「完全発酵茶」。濃厚で豊潤な甘みと特有の香りと風味がしますが、渋みや苦味が少ないのが特徴。イギリスの紅茶の元になっているのがこの茶葉です。 「祁門茶」「武夷紅茶」などが代表的な紅茶です。
・黒茶
緑茶を長時間発酵させた「後発酵茶」。長い時間熟成させたもの程価値があると言われています。消化を促進して脂肪を洗い流す効果があり、食後によく飲まれます。
日本でも有名な「プーアール茶」は、この黒茶の種類のひとつ。
・花茶
その名の通り、緑茶の茶葉に花の香りをつけたり、実際に花を混ぜ合わせたお茶です。日本でも有名な「ジャスミン(茉莉花)」茶はこの花茶にあたります。
● 中国茶の飲み方
中国茶は急須か、受け皿に乗せたフタ付きの茶碗で出されます。
左手で受け皿ごと持ち上げ、右手でフタをずらし茶葉を押さえるようにしながらその隙間から飲むのが正式な飲みかた。
お茶がなくなったら、ふたをひっくり返すかずらして乗せておくと良いでしょう。
これは「お代わりが欲しい」という合図ですので、こしておけばお店の人がお代わりを持ってきてくれるはずです。