中華料理の食べ方
中華料理に代表されるスープや麺類、点心。それぞれの料理は、食べやすい方法を基準に食べ方のルールというものがあります。
ここでは、洋食や和食とは違う「中華料理の食べ方」とはどんなものなのか解説しています。
● 料理別 中華料理の食べ方とポイント
・スープ
中華料理のスープ(湯-たん)は、器をテーブルに置いたまま、レンゲでスープをすくってそのまま口元まで持って行って飲みます。大きい具は箸を使ってOKです。スープが残り少なくなったら器を傾けてすくいます。
【気をつけたいNG行為】
・直接、器に口をつけて飲む
・音をたてて飲む
・レンゲの先を口に垂直にあてる
・レンゲを口の中に大きくくわえてスープを飲む
・麺類
ラーメンなどの汁のある麺類を食べる際は、右手にお箸を、左手にレンゲを持って食べます。
麺をお箸で取りレンゲに乗せて少しずつ受けながら食べると、音も立たず汁も飛びちりにくくなるのでスマートに食べられます。
麺を食べる時は、箸だけでなくレンゲを上手に使うのがコツです。
汁のある麺はちりれんげで受けながら食べ、汁を飲むときは右手にちりれんげを持ち替えて飲みます。焼きそばなどはそのまま箸で食べます。
【気をつけたいNG行為】
・日本のそばのように音を立ててすすりながら食べる
・麺がのったれんげを直接口へ運んで食べる
・お箸を持ったままスープを飲む
・海老
小さい海老は、殻がついたまま箸で口に持って行き、頭をちぎって汁を吸います。その後、胴の部分の殻を歯や舌で上手に外して全体を食べます。
大きな海老を食べる時は、身体を曲げるようにして頭と尻尾を抑え、お腹の部分の殻をむきます。食べる前に頭をとり味噌を吸いましょう。頭を取ったらタレなどをつけて食べます。取った海老の殻は、殻入れ用の器に捨てましょう。
海老料理などお箸で食べにくい料理には、たいてい「フィンガーボウル」が一緒に出されます。これは、手で食べても大丈夫と言う合図でもありますので、無理に箸を使わず指を使ってもOKです。
ただし、中国式のフィンガーボウルにはお水の他、油分や臭いを落とすために、ウーロン茶やジャスミンティー、プーアール茶などの中国茶が使われる事もありますので、飲みものと間違えて飲まないように気をつけましょう。
・ご飯類
中華料理のご飯類は食べる時は、左手に器を持って右手の箸やレンゲを持って食べます。お粥を食べる時も同様です。
・その他、点心など
【春巻き】
左手で押さえ箸で切って食べます。ただし、箸で切れない場合は無理をせず噛み切ってもOKです。春巻きの具の熱さに気をつけましょう。
【中華まんじゅう】
真ん中から手で割って、食べやすい大きさにちぎって食べます。中華まんじゅうも具が熱いので注意します。
【ライチ】
ライチの皮を半分ほどむいて、葡萄のように口で中身を押し出して食べます。種があれば吐き出します。