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中国酒の種類

中国は、世界で最も古い酒造の歴史がある国で、その始まりは紀元前まで遡るとされています。
中国酒の原料は「穀類(米、高梁(こうりゃん)、小麦など)」から、「果実類(葡萄、杏などの)」まで幅広くあり、用いる麹の種類や醸造法も多種多様です。
中国酒の種類は、原料や醸造法によって以下の通りに大きく分類されます。

 

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● 中国酒の種類とそれぞれの特徴

・黄酒(ふあんちゅう)/老酒(らおちゅう)

米や麦、とうもろこしなどの穀物を原料に、「酒薬(麹や米粉)」を加え長期熟成させた中国酒の事です。
麦麹を使用しているためと、糖とアミノ酸が他のお酒より多く含まれさらに長い間熟成させることなどから、色が濃い目の黄色になります。
それが黄酒(ふぁんちゅう)との語源とされています。また、長期に渡り発酵させる事から別名「老酒」とも呼ばれています。
日本でも良く知られる「紹興酒」はこの黄酒のひとつ。その他「福建老酒」「上海老酒」などがあり産地名がつけられるの事が多いようです。
日本では、温めたり氷砂糖を加えて飲むこともありますが、中国ではストレートで飲むのが一般的。

 

紹興酒の種類
元紅酒(げんこうしゅ)
紹興酒の基本的なもの
加飯酒(かはんしゅ)
元紅酒よりもち米を多く使ったものです。現在、紹興酒の中で最もポピュラーなもの。
善醸酒(ぜんじょうしゅ)
元紅酒を仕込み水として使用したもの。最も古い製法です。甘みがあるのが特徴。
香雪酒(こうせつしゅ)
元紅酒造りの工程の途中に、麦麹やアルコールを添加して造ったもの。強い甘みが特徴。

 

・白酒(ぱいちゅう)

高梁(こうりゃん)や米、麦などの様々な穀物を原料として作られる蒸留酒の事で、日本の焼酎に当たります。
最低3年以上もの間長期熟成され、色が無色透明な事から「白酒」と呼ばれています。まろやか口あたりが特徴。
「茅台酒」「汾酒」「老窖酒」などが代表的な白酒です。

 

・碑酒(ぴーちゅう)

中国のビールの事。中国でも一番親しまれているアルコール類はやはりビールです。「青島ビール」「燕京ビール」などが代表的な中国ビール。

 

・果酒(くあちゅう)

中国式のワイン。葡萄酒やりんご酒など果実を原料とするものと、白酒をベースに造るものがあります。全体的に濃厚で甘口な味わいが特徴。

 

・葯味酒(やおうえいちゅう )

黄酒、白酒、果酒などをベースに漢方エキスなど添加して造られるお酒です。
人参や生姜などが薬材として使われる事が多く、砂糖などを加えた甘めのものもあります。
「人参酒」「すっぽん酒」「ハブ酒」などが有名です。
食前や食後にストレートで飲むのが一般的ですが、就寝前に飲むと薬効に良いとされます。

 

 

● 中国酒の飲み方

中国酒は、前菜の途中あたりで招待主から注ぐのがマナーです。
上座から順に注ぎ、全て行き渡ったら全員で起立して乾杯します。
乾杯する際は、グラスを右手に持ち左手を添えて額あたりまで上げて行うのが一般的。その後口につけますが、乾杯で全て飲み干してしまうのが中国式。飲んでしまったらグラスをお互いに見せ合います。

 


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