席と店の取り分け方を確認する
接待やお祝いの会食では、幹事や店の案内を受けてから座ります。入口から遠い席が上座の基本ですが、窓・ソファー・出入りする通路などで適した席は変わります。自分で席順を決めず、迷ったら「こちらに座ってよろしいですか」と確かめましょう。位置関係は円卓の上座・下座の図でも確認できます。
大皿が出ても、すぐに手を伸ばす必要はありません。店員が一人ずつ盛り付ける料理は、そのサービスを待ちます。各自で取る場合は、主賓のいる席なら先にすすめ、幹事の合図や周囲の様子に合わせて取り始めます。
回転台は全員の手が離れてから動かす
- 取り分け中の人がいないか見る。箸・サーバー・手が料理に触れている間は動かしません。
- 「回してもよろしいですか」と声をかける。同時に反対側から回そうとしている人にも気づいてもらえます。
- 食器と取り分け具を確認する。大皿の縁から出たサーバーの柄が、自席のグラスに当たらない位置へ戻します。
- ゆっくり動かして料理を自分の前に止める。遠い皿へ身を乗り出したり、立ち上がって取ったりせず、取りやすい位置まで待ちます。
回す向きは時計回りが基本です。すぐ隣の料理を取りたいときは「少し戻してもよろしいですか」と確認し、周囲の手が離れてから短く動かします。店や幹事が向きを指定している席では、その案内に合わせてください。
| 回転台に置くもの | 自分の前に置くもの |
|---|---|
| みんなで分ける大皿料理 | 料理を取った自分の取り皿 |
| 大皿に添えられた取り分け具 | 自分の箸・レンゲと、使い終えた皿 |
| 店が共用に置いた調味料など | グラス・茶碗・飲み物の瓶 |
回転台がないテーブルでも、遠い大皿を無理に引き寄せず、「その料理をこちらへお願いできますか」と近くの人や店員に頼みます。
最初の取り分は人数に合わせる
一巡目は全員に料理が行き渡る量を取り、おかわりは皆が取り終わってからにします。大皿に添えられた取り箸やスプーンを使い、自分の食事用の箸と区別しましょう。専用の道具がなければ「取り箸をお願いします」と店員に頼み、箸の持ち手を返して代用しないようにします。
1人2尾ずつ取ると、6人に行き渡ります。海老を食べない人がいても、先に多く取らず、全員に回してから余った分を相談します。個数を数えにくい炒め物は、まず少量を取り、まだ取っていない人へ皿を回しましょう。
各自で取る席では、頼まれていない人の皿まで盛り付ける必要はありません。取りづらそうな人には「お取りしましょうか」と声をかけ、希望する料理と量を聞いてから手伝います。食べられない料理は無理に取らず、順番を次の人へ譲って構いません。
取り皿・レンゲ・骨の置き方を使い分ける
| 食器・場面 | 使い方 |
|---|---|
| 取り皿 | 卓上に置いて食べます。前の料理のたれが残り、次の味が混ざりそうなら、新しい皿を頼みます。 |
| スープとレンゲ | 器を置いたまま、レンゲで一口ずつすくいます。柄を安定して持ち、すくいすぎず口元へ運びます。 |
| 汁のある麺 | 改まった席では、箸で少量を取り、レンゲで下から受けながら口へ運びます。汁だけを飲むときは箸を置き、レンゲを使います。 |
| 殻・骨と空いた皿 | 殻や骨を置く器があればそこへ。器がなければ小皿を頼みます。皿がたまったら、無理に重ねて片付けず、店員に下げてもらいましょう。 |
ご飯茶碗などの扱いは、器の形と店の食べ方に合わせます。持ち上げにくい器を無理に持たず、分からなければ店員に確認してください。
口元はナプキンで拭く
口元や指先を拭くときは、用意された布や紙のナプキンを使います。布ナプキンは膝に置き、口元を拭くときは内側を使います。テーブルクロスを引き寄せて口を拭いたり、わざと汚したりしません。
飲み物をこぼしたらグラスを起こし、「こぼしてしまいました」と店員へ伝えます。大皿の下まで手を伸ばして拭いたり、食器を載せたままクロスを引いたりせず、片付けを頼みましょう。取り分け具やナプキンを床に落としたときも、新しいものを持ってきてもらいます。
量や道具の希望は具体的に伝える
一品料理は何人で分ける量なのかを注文前に確認します。人数だけで品数を決めず、食べる量、好み、既に頼んだ肉・魚・野菜や調理法を見て選びましょう。コースでは料理の順番と塩味・甘い点心の違いを確かめると、追加注文の重複を避けられます。
| 迷っていること | 伝え方 |
|---|---|
| 一品の量が分からない | 「6人で分けたいのですが、この料理は何人分ほどありますか」 |
| 取り分け具がない | 「こちらの料理の取り箸をお願いします」 |
| 取り皿のたれが混ざる | 「新しい取り皿を1枚いただけますか」 |
| 殻や骨を置く器がない | 「殻を置く小皿をお願いできますか」 |
料理が口にある間は話さず、飲み込んでから会話を続けます。自分の番だけを急がず、同席者が取り終わったか、手やグラスが回転台に近づいていないかを確かめて動かしましょう。