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前文と末文


「前文」とは、「拝啓」などに代表される「頭語」の次に来る挨拶文の事。主に相手の健康や繁栄を尋ねたり喜んだりする言葉が一般的です。
「末文」とは、手紙を終える結びの文で、こちらもまた相手の健康や繁栄を祈ったり、引き続きの交流をお願いするものです。
この前文と末文には、決まった定型文が存在します。この組み合わせをパターンとして覚えて状況ごとに使い分けると大変便利です。

 

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● 良く使われる前文の例

1
貴社
貴店
貴台
貴殿
御社
各位
○○様
あなた様
皆様
皆々様
ご一同様
ご家族様
ご家族の皆様
2
におかれましては
には
3
ますます
いよいよ
一段と
より一層
その後
4
ご清祥
ご清栄
ご健勝
ご繁栄
ご繁盛
ご隆盛
ご活躍
ご発展
お元気に/お元気で
ご無事に/ご無事で
お変わりなく
お障りなく
お健やかに
5
のことと
とのこと
の由
の段
の趣
のご様子
お過ごしのことと
お暮らしのことと
6
お喜び(お慶び)申し上げます
拝察申し上げます
大慶の至りに存じます
大慶至極に存じます
慶賀の至りに存じます
思います
拝察いたします
存じます
存じ上げます
7
平素は
いつも
常々
日頃は
このたびは
先日は
いつぞやは
先だっては
過日は
先般は
8
なにかと
いろいろと
大変
格別の
多大な
並々ならぬ
ひとかたならぬ
9
お引き立て
ご愛顧
ご高配
ご厚情
ご指導
ご支援
お世話になりまして
ご心配を頂きまして
10
を賜り
をいただき
にあずかり
くださり
くださいまして
11
誠にありがとうございます
厚く御礼申し上げます
心より御礼申し上げます
感謝申し上げます
深謝申し上げます

 

 

● 良く使われる末文の例(組み合わせ可)

1
今後とも
これからも
引き続き
なにとぞ
どうぞ
どうか
よろしく
2
ご指導
ご指導ご鞭撻
お引き立て
ご愛顧
ご支援
3
賜りますよう
くださいますよう
のほど
4
よろしくお願いいたします
よろしくお願い申し上げます

 

 

● 良く使われる末文の例(定型文)

用件をまとめる
・まずはお礼まで。
・まずは右ご報告まで。
・まずは御礼かたがたご挨拶まで。
・まずは書中にて御礼申し上げます。
・まずは用件のみにて失礼いたします。
・取り急ぎ書中にて御礼まで。
・右取り急ぎご案内申し上げます。
・略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
相手の健康を祈る
・健康にはくれぐれもご留意くださいませ。
・くれぐれも体調を崩されませぬようご自愛ください。
・何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
・末筆ながらご家族皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております。
・皆々様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・皆様方のご無事息災を心よりお祈り申し上げます。
・時節柄、ご自愛専一にご活躍くださいますようお願い申し上げます。
・時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
・寒さ厳しき折から、ご自愛のほどお祈りいたします。
・風邪など召されませぬようご留意ください。
・どうぞ心穏やかにお過ごしください。
今後のことを頼む
・今後ともよろしくお願いいたします。
・今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
・今後ともご鞭撻くださるようお願いいたします。
・引き続きご支援ご厚情賜りますようよろしくお願い申し上げます。
・今後ともご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。
・今後とも変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
・末永いお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
・何卒お力添えをいただきますようお願い申し上げます。
・なにぶんお導きのほどお願い申し上げます。
返事を求める
・お手数ですがお返事くださいませ。
・折り返しご返答のほどお待ち申し上げます。
・恐れ入りますがご返事いただきたくお願い申し上げます
・ご多忙中恐縮ではございますが、ご返事のほどお願い申し上げます。
・ご多用中のこととは存じますが、ご返事賜りたくお待ちいたしております。
・ご多用の折、誠に恐れ入りますがご都合をお聞かせ願えれば幸いに存じます。
・恐縮ではございますが、何卒ご回答をお願いいたします。
伝言を頼む
・皆様にもよろしくお伝えくださいませ。
・両親もよろしくと申しております。
・くれぐれもご家族の皆様へよろしくお伝えくださいませ。
・○○様にお伝え頂ければ幸いです。
・○○様からも皆様へよろしくご伝言のほどをお願い申し上げます。
乱筆/乱文を詫びる
・乱筆乱文お許しください。
・乱筆乱文失礼いたしました。
・乱筆乱文お詫び申し上げます。

 

 

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